私たちは世界各国でビジネスを展開しています。ですから、各国の法律や規制、慣習の違いを認識・分析し、合法的かつ倫理的にビジネスを行っています。
また、お客様や従業員のプライバシーを尊重し、個人情報を保護するために国際基準の個人情報保護方針を策定、履行しています。全ての従業員が行動と価値判断の指針としている「グローバル行動規範」と「事業行動規範ガイドライン」に基づき、コンプライアンスおよび倫理リスクの体系的な管理に努めます。
さらに、以前は法務室管轄だったコンプライアンスチームを、CEO直属の組織へと変更。独立性を高めました。そして、コンプライアンスチーム長は全ての理事会(日本企業の取締役会にあたる)に出席。重要な意思決定をサポートしています。
また、各事業部と海外総括には別途専任組織を構成し、事業別、地域別にコンプライアンス問題を担当しています。
倫理経営
私たちは、倫理経営サイトを通じて従業員だけでなく協力会社、お客様およびその他外部のステークホルダーに、Samsungのグローバル行動規範「サムスン経営原則」を公開し、これに違反があった場合に情報提供が可能なホットラインも用意しています。
また、従業員倫理規範である「従業員ガイドライン」は、韓国語を含む計15カ国語に翻訳され、社内イントラネットに公開。その内容は、国内外の全従業員を対象に年1回以上行われる集合・オンライン・視聴覚教育などの各研修を通じて共有しています。
さらに、協力各社を対象にした「ビジネスガイドライン」を別途提供し、透明性の高い取引文化が定着するよう努力しています。
コンプライアンス管理
当社では、コンプライアンス重視の企業文化確立を目的として、コンプライアンスプログラムを策定しています。談合または知的財産権侵害などの問題によって発生しうる経営リスクを最小化し、人権や安全・衛生、環境などに対する責任を果たします。
コンプライアンスリスク管理システムとして開発したCPMS(Compliance Program Management System)では、分野別の詳細ポリシーと地域ごとの問題をモニタリングした内容を確認できます。従業員の業務中に疑問が生じたり、ガイドラインだけで規定違反の可否を判断することが難しい場合に備え、専門家に1対1の相談ができるヘルプデスクも開設しました。また、CPMS内に設けられた従業員のための内部通報システムは、情報提供者に対する機密保持を徹底的に保証して運用されています。
コンプライアンス管理のプロセス
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予防
社員教育、分野別ガイドの提供、システムによる自己点検、ヘルプデスクの運営、策定と変更に関するモニタリングおよび管理
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モニタリング
専任組織または専任スタッフによる定期・不定期のモニタリングを実施
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事後管理
過程・結果分析による問題の根本原因の把握、改善プロセスの推進、研修時の実際の事例紹介などを通じて同一問題の再発防止に努める。
個人情報保護方針
私たちは国際基準の個人情報保護方針を公表し、地域ごとの規制環境と現地の特性を反映した関連方針を策定しました。そして「グローバル個人情報ガイド」「個人情報処理委託管理ガイド」などの管理規定を従業員に配布し、活用しています。
また、関連方針が業務に反映されるようプロセスとシステムを運用しており、検討作業および全従業員対象の教育を継続的に実施しています。