高品質と持続可能性の両立をGalaxyの技術で実現
※この記事はSamsungグローバル発の記事を翻訳したものです。
※記事中の画像にはグローバル製品を含みます。
廃棄漁網のライフサイクルを再考する
当社は「地球のためのギャラクシー（Galaxy for the Planet）」のビジョンを持ち、過去10年にわたって地球の天然資源の使用を減らしつつ、製品のデザイン開発を再考してきました。最近では、世界のプラスチックごみの主要発生源の1つである廃棄漁網を再利用する技術を開発しました。
廃棄漁網は、海洋生物や生態系に深刻な脅威をもたらす上、漁獲物や水資源に混入することも多いのです。しかし、漁網は海水や紫外線に長期間さらされるともろくなるので、直接アップサイクルすることは困難です。そこで当社は、海洋保全に貢献しつつ、スマートフォンの品質を維持する素材を開発しました。
リサイクルに至るまでの過程
当社は、高品質と持続可能性を両立させるようなイノベーションを実現するため、同じような考えを持つ専門企業と協働しました。そして、複雑な海洋プラスチックごみの問題に対処するために開発を進めました。
インド洋沿岸で廃棄漁網を漁師から回収するため、最初に提携したのは、大手サイエンス企業Royal DSMでした。Royal DSMでは、回収した漁網を分類、粉砕、洗浄、成形して、リサイクルポリアミドまたはリサイクルナイロンを80％以上含む環境に配慮した再生素材を生産しています。
また、ポリマーメーカーのHanwha Compoundと提携し、当社の高水準のスマートフォン品質基準を満たす高性能の素材を開発を進めました。その結果、再生素材は廃棄漁網のリサイクル素材が20％以上含まれた、高性能ポリアミド樹脂に生まれ変わったのです。
こうしてモバイル製品に再利用できる準備が整い、Galaxy S22シリーズのキーブラケット（key bracket）の主要部分とSペンのインナーカバーに、アップサイクルしたポリアミド樹脂が組み込まれました。
未来に向けた取り組み
私たちは、すべての製品に海洋プラスチックのリサイクル素材の使用を拡大することを目指しています。2022年末までには、当社の海洋プラスチックリサイクル素材の使用によって、世界の海洋に廃棄される魚網が50トン以上減少される見込みです¹。
Galaxy S22シリーズは、Galaxy for the Planetのもと、持続可能な社会に向けた当社の取り組みがまたー歩前に進んだことを示しています。Galaxy for the Planetは、当社の規模やイノベーション、オープンコラボレーションの精神を活かしてモバイル事業全般にわたって気候変動に対する具体的な行動を起こし、Galaxyユーザーの持続可能なライフスタイルを支援することを目指しています。2025年までにリサイクル素材の利用促進、待機電力の削減、パッケージから使い捨てプラスチックの排除、廃棄物埋立をゼロにすることを目標にしています。
1. 社内分析に基づいています。
